****************************************************************** 薬剤師だから知っている。3分間の薬と健康の裏情報・48号2005.2.25 ****************************************************************** ーーー今週の内容ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 48号 ガンを「退治」出来る(かも知れない)免疫学の話。その2回目 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◆ちょっと一言◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは〜〜! 今回からお読みいただく皆様、はじめまして。 漢方の健康堂薬局の店主 長澤昭と申します。 当メルマガ「薬剤師だから知っている。3分間の薬と健康の裏情報」の購読を お申し込みいただいた皆さん、本当にありがとうございます。 当メルマガのバックナンバーは、当店ホームページに掲載してます(一部を除く)。     ↓ ↓ ↓ ↓ http://www3.ocn.ne.jp/~kenkodo/m-magazine.html すでに前回以前からお読みいただいている皆様、今週もよろしくお願いします。 知らなかった!そうなんだ!目からウロコの新知識を毎週お伝えしてまい ります。分かりやすい表現ということを第一に考えて書いています。 「知ってて本当に良かった」と貴方に思って頂けるよう、頑張りたいと思 います。 ぜひ、ご意見ご感想をお寄せ下さいね。   kenkodo@oregano.ocn.ne.jp なお、ご質問に関しては、基本的には、メルマガの中で答えさせていただ きます。質問者のプライバシーは、氏名は匿名(イニシャルのみ)とし、住 所は県名のみ公表とすることで守ります。 ただし、健康や病気に関しての個人的なご質問で、それに個人的に答えて ほしいという場合は、メールではなくお電話でご質問下さい。 健康や病気という重要なこと故、双方向でお話した上でないと、適切なアドバイ スは難しいと思います。電話番号は055−987−9866です。 電話相談は10時〜19時までお受けしています。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ーーー今週の内容ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 48号 ガンを「退治」出来る(かも知れない)免疫学の話。その2回目 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー まずは、先週の1回目の「おさらい」です。 1.免疫のしくみ・・・バイ菌と戦う方法、つまり免疫とは?     私たちの身体は、本来持っている「病気と戦う力」、つまり免疫力を高める    ことで、バイ菌と戦います。この働きは、いわば「防衛軍」です。    そして、「防衛軍」は、第一防衛軍と第二防衛軍とがあり、二重の「備え」に    なっています。     (1)第一防衛軍   イ)「外壁」           私たちの身体の中にバイ菌が侵入しようとした時、それを           阻止するための「外壁」です。具体的な例をあげれば、涙は、           外敵を洗い流す働きをしています。         ロ)「警報サイレン」           「防壁」を突破して、バイ菌が体内に侵入してしまった時、           炎症という「警報サイレン」を鳴らします。  ハ)マクロファージという名前の「軍隊」           「警報サイレン」を聞きつけたマクロファージは、敵の侵入           した場所に駆けつけます。そして、敵を自分の体内に飲み込           んで殺してしまいます。    もう一つのマクロファージの働きは、「こんなタイプの敵が           侵入して来たよ」という情報を、第二防衛軍の司令官(ヘル           パーT細胞)に伝える仕事です。     (2)第二防衛軍       バイ菌をやっつける仕組み(免疫)の「主役」は第二防衛軍の方です。      第二防衛軍は、1人の司令官と2つの軍隊(B細胞軍とキラーT細胞軍)       から成り立っています。  イ)「司令官」=ヘルパーT細胞             第一防衛軍のマクロファージから「こんなタイプの敵が            侵入して来たよ」という情報を得た司令官は、2つの軍隊            のどちらに出撃命令を出すかを判断します。  ロ)B細胞軍             B細胞軍は常に血液の中をパトロールしています。血液            中に敵が侵入して来ると、その敵の性格を分析して、その            情報を元に、敵の攻撃力をなくしてしまう特別なタンパク            質(抗体)を作ることで敵をやっつけます。         ハ)キラーT細胞軍      血液中に侵入した敵が血液中だけにとどまらずに、私た            ちの細胞の中にまで侵入して来て、細胞が乗っ取られて            しまう状況になった時、キラーT細胞軍は、敵に乗っ取ら            れた細胞だけを選んで攻撃します。 2.第二防衛軍の2つの軍隊(B細胞軍とキラーT細胞軍)の「力関係」の変化が   病気を引き起こします。     (1)第二防衛軍の中で「ヘルパーT細胞」は司令官ですから、実際に敵と        の戦いをするのは、B細胞軍とキラーT細胞軍です。     (2)この2つの軍隊の「力関係」が以下のようになってしまった時に、        病気を引き起こします。それは、・・・・  イ)B細胞軍の勢力(B細胞の数)が増えすぎてしまった場合         ロ)キラーT細胞軍の勢力(キラーT細胞の数)が増えすぎて           しまった場合 ハ)キラーT細胞軍の勢力が少なくなってしまった時 以上3つの場合です。 では、次に、イ)、ロ)、ハ)、について詳しくお伝えいたします。  イ)B細胞軍の勢力が増えすぎてしまった時             B細胞軍は、抗体を作るという方法で敵と戦います。            この抗体を作る働きが正常に働いている時は良いのです             が、B細胞軍の「勢力」が増えすぎてしまった場合、本来            は、私たちの身体に余り害を及ぼすことのない花粉やダニ            などにまでに敏感に反応して攻撃を仕掛けてしまいます。            これがアレルギー疾患(花粉症・アトピー・ぜんそくなど)            の発症のメカニズムです。         ロ)キラーT細胞軍の勢力が増えすぎてしまった時      血液中に侵入した敵が、血液中だけにとどまらずに、            私たちの細胞の中にまで侵入して来て、細胞が乗っ取られ            てしまう状況になった時、キラーT細胞軍は、敵に乗っ取            られた細胞だけを選んで攻撃します。             このキラーT細胞軍の「勢力」が増えすぎてしまうと、            キラーT細胞軍は「暴走」してしまって、私たちの正常な            細胞までも、誤って攻撃してしまいます。このことが原因            である疾患を自己免疫疾患と言います。自己免疫疾患には、            関節リウマチ・慢性甲状腺炎(橋本病)・全身性エリテマ            トーデスなどがあります。 ハ)キラーT細胞軍の勢力が少なくなってしまった時             キラーT細胞軍の勢力が少なくなってしまうと、ウイル            スなどの感染症に罹(かか)りやすくなったり、ガンが            発生しやすくなってしまいます。            なぜならガンは「細胞が乗っ取られてしまう状態」です。            キラーT細胞軍勢力が少なくなってしまうと、ガンを攻撃            することが出来ません。それで、ガンをやっつける力は            落ちてしまうからです。 3.近年、(特に日本の場合、)環境が清潔になり、私たちの身の回りからバイ菌が   減ってしまいました。そのため、敵がいなくなったキラーT細胞軍は勢力を増強   する必要がなくなってしまいました。キラーT細胞軍の勢力の減少は、相対的に、   B細胞軍の増強をもたらします。 その結果、・・・・    (1)アレルギー疾患(花粉症・アトピー・ぜんそく等)が起きてしまいます。    (2)B細胞軍の勢力が増えすぎると、相対的に、キラーT細胞軍の勢力は       減ってしまいます。その結果、ウイルスなどの感染症に罹(かか)り       やすくなったり、ガンと戦う力が落ちてしまいます。 以上が、先週号の「おさらい」です。 今週号は、ガンに焦点を当てて、「ガンを『退治』出来る(かも知れない)免疫学の 話」としてお伝えいたします。 1.血液中に侵入した敵が血液の中だけにとどまらずに、私たちの細胞の中にまで    侵入して来て、細胞が乗っ取られてしまう状況になった時、つまりガン細胞が私   たちの細胞の中で増殖を始めてしまった時、キラーT細胞軍は、敵に乗っ取られ   た(ガンに犯された)細胞だけを選んで攻撃します。    先週の1回目では、「キラーT細胞軍はどのようにしてガン細胞を攻撃する    か?」については、詳しくお伝えしませんでしたので、ここで、「キラーT細胞   軍がガン細胞を攻撃する『仕組み』」についてお伝えします。   キラーT細胞軍がガン細胞を攻撃する「仕組み」    (1)キラーT細胞は、ガンに犯された細胞を探し出すと、パーフォリンとい       う名前のロケット弾をガン細胞に打ち込み、細胞膜に穴を開けてしまい       ます。ガン細胞は細胞膜に穴を開けられると死んでしまいます。    (2)しかし、キラーT細胞の働きはそれだけにとどまりません。その穴から       ガン細胞の中へ、ファスという名前の「コンピューターウイルス」を       注入します。「コンピューターウイルス」は、ガン細胞の遺伝子にプロ       グラミングされている「自殺プログラム」の「スイッチをON」にして、       ガン細胞が自(みずか)ら自殺(アポトーシス)してしまうように、       し向けます。    (3)さらに、その穴からガン細胞の中に、グランザイムという名前の「毒薬       (タンパク分解酵素)」を注入します。この毒薬は、ガン細胞の遺伝子       自体を破壊してしまいます。   キラーT細胞は、以上3つの方法を駆使して、ガン細胞を攻撃します。     2.さて、そのキラーT細胞軍の勢力を増強(キラーT細胞の数を増やす)「仕組み」   は、どのようになっているのでしょうか?   キラーT細胞を増やす「仕組み」    (1)私たちの身体には、キラーT細胞軍を増強する物質と、逆にB細胞軍を       増強してしまう物質とが存在しています。         ◎キラーT細胞軍を増強する物質を、1型ヘルパーT細胞(Th1)          と言います。         ◎B細胞軍を増強する物質を、2型ヘルパーT細胞(Th2)と          言います。    (2)ですから、Th1が増えれば、キラーT細胞軍が増えます。    (3)では、Th1を増やす「働き」をしているのは「誰」なのでしょう?    (4)Th1が増えるためのスイッチは、第二防衛軍ではなくて、第一防衛軍       の「軍隊」であるマクロファージの細胞壁にくっついています。    (5)つまり、マクロファージの細胞壁にある「Th1増産スイッチ」が、オ       ン(ON)の状態になることが、キラーT細胞軍の勢力を増強する「最       初の一歩」なのです。すると、まず、「インターロイキン12」という       名前の物質が作られます。この物質がTh1を増産します。 つまり(今度は順番を逆にして説明しますと)、・・・・     ◎第一防衛軍の「軍隊」であるマクロファージの細胞壁にある「Th1増産      スイッチ」が、オン(ON)になる     ◎「Th1増産スイッチ」がONになると、まずは、マクロファージは、      インターロイキン12という名前の物質を作ります。この物質がTh1を      増産します。     ◎すると、Th1が、キラーT細胞を増産します     ◎勢力増強を果たしたキラーT細胞軍は、3つの方法を駆使してガン細胞を      殺します   ということになるわけです。 3.ですから、ガンをやっつけるための「大元(おおもと)」は、マクロファージの   細胞壁にある「Th1増産スイッチ」を、オン(ON)にすることなのです。 4.そして、この「Th1増産スイッチ」を「鍵穴」に例えれば、その「鍵穴」に   ぴったりと合う物質(鍵)が、「鍵穴」に入って来た時に初めて、そのスイッチ   がONになります。   この「ぴったりと合う物質(鍵)」が、すなわち、ガンと戦う力を増強する物質   ということなのです。 そして、最近話題のアガリクスの中に入っているβ−1−3グルカンという物質   は、「ぴったりと合う物質(鍵)」であることが解明されたのです。つまり、アガ   リクスの中に入っているβ−1−3グルカンを取ることで、ガンをやっつけるこ   とが出来る(可能性が)高まると言うことなのです。 5.「ぴったりと」とわざわざ書いてきたのには理由があります。というのは、この   「鍵穴」は、非常に精密に出来ているのです。つまり、少しでも違う形の「鍵」   は、「鍵穴」に入らないのです。つまり、β−1−3グルカンならどれでも良い   ということではなく、特別な形(立体構造)をした物だけにしか、スイッチを   ONに出来ないのです。 6.中学生の時、「水はH2O」というのを習いました。つまり、水の化学構造式は   H2Oです。そして、「β−1−3グルカン」というのも、化学構造式を表して   います。   「化学構造式が同じならば、同じ物」とお考えの方もいらっしゃるかも知れませ   んが、「化学構造式が同じでも、違う物」が存在します。その理由は、・・・・ (1)化学構造式で表現されているのは、平面的に表わされたものです。 つまり、紙の上(二次元)に書いた場合のものです。しかし、実際の        ものは、立体構造(三次元)をしています。        二次元構造(つまり化学構造式)としては全く同じであっても、三次        元構造(つまり立体構造)としては違うもの、と言うのが世の中には        存在します。     (2)ダイアモンドと石炭。この2つはどちらも同じ炭素から出来ています。        多分、ダイアモンドの指輪をもらって喜ばない方はいないと思います。        そして、石炭の指輪だったら喜ぶ方はいない、というくらいの差が        あるこの2つの物質の違いも、ダイアモンドは炭素が立体的に繋がっ        ているのに対して、石炭は炭素が平面的に繋がっているという違いだ        けなのです(この例は、あまり適切な例ではないかも知れませんが        お許しを)。 7.いずれにせよ、化学構造式が全く同じであっても、その立体構造までもが、「鍵   穴」と同じでないとダメなのです。   「Th1増産スイッチ」を「鍵穴」に例えてきましたが、「Th1増産スイッチ」   の形(構造)は、「鍵穴」というよりも、/\/\/\/\のように波形をして   います。例えば、「Th1増産スイッチ」の形が/\/\/\/\だとしたら、   波形の曲がり方(角度)は90度です。    一方、β−1−3グルカンは、アガリクスを初めとする色んなキノコ類に含ま   れています(キノコ類だけでなく他の物にも含まれています)。その、いろんな   物から抽出したβ−1−3グルカンのうち、「鍵穴」と同じ90度のものだけが、 「Th1増産スイッチ」をONに出来るのです。    ですから、とても「やっかい」な事なのですが、       ◎アガリクスの中に入っているβ−1−3グルカンならば、どのメーカ        ーの物でも良いと言うわけではない(上の例えで言えば90度の物の        みが有効)       ◎アガリクス以外の物の中に入っているβ−1−3グルカンであって         も、90度の物であれば有効   ということなのです。 8.では、いろんなメーカーからいろんな値段で販売されているアガリクス。その中   で、どれが良いのでしょうか? (1)「当社の商品が一番良い」と、どのメーカーさんも胸を張って言われる       ことは、ある意味当たり前かも知れません。どこのメーカーでも、「自       社の商品が一番良い」と思って製造されていることと思います。        「でも、90度のβ−1−3グルカンの含有量」で比較すれば、どの       メーカーさんの商品が一番良いかは一目瞭然なのでは?」とお考えにな       る方もいらっしゃるかも知れませんが、残念ながら、そんなに単純では       ないようなのです。なぜなら、アガリクスの中に入っている「有効成       分」は、どうやら「90度のβ−1−3グルカン」のみではないような       のです。つまり、まだまだ未知の「有効成分」が含まれている可能性が       充分に考えられるのです。    (2)しかも、このβ−1−3グルカンという物質は、分子量が大きいという       問題があります。分子量が大きいと何が問題かと言いますと、大きな物       は、私たちの小腸から吸収できないのです。ですから、・・・・・          ◎「β−1−3グルカンは『細切れ』にしないと吸収されない」           という見解を持つメーカーさんは、「『細切れ』にすることが           吸収率を高める」と主張しています。          ◎一方、別のメーカーさんは、「『細切れ』にしてしまったら、           90度の角度が壊れてしまう。『細切れ』にしなくても、小腸           の特殊な所(バイエル板)からは、吸収できる」と主張して           います。    (3)さらには、産地の問題としては、・・・・ ◎元々の原産地であるブラジル産の物が一番良い、という考え方。 例えば、競馬の馬のサラブレッドは優秀な種馬からは、優秀な           子が産まれやすい。天然に自生するブラジル産のアガリクスは、           良い種(種菌)のもののみが生存競争に勝って生き残っている           のだからブラジル産の物が一番良い、という主張。          ◎産地の違う4種類のアガリクスの比較実験をした結果による            と、産地や種菌による成分の違いはほとんどなかったというデ           ーターがある、という主張。    (4)アガリクス茸のどの部分を原料に使うか、・・・・ キノコの「傘」と「柄」の部分が子実体です。キノコの「根っこ」の       部分(髭のような部分)が菌糸体です。          ◎子実体が良い、という主張。          ◎菌糸体が良い、という主張。          ◎両方使うのが良い、という主張。   以上のような、いろんな製品があり、「当社の商品が一番良い」と各社が主張し   ている背景は、・・・・     ◎アガリクスの中に入っている「有効成分」の全てが解明されていない。     ◎各社のアガリクスの「効果」を比較したデーターが存在しない。 と言うことが原因ではないかと、私は考えます。 9.もし、貴方自身もしくは貴方のご家族が、「アガリクスを飲みたい」と思った時、   どれを選んだら良いのでしょうか? 「いろんな種類があってしかも値段も色々」という中から、どれを選択       するのが「賢い選択」なのかには、お迷いになることでしょう。       私自身も、「このメーカーのさんこの商品が絶対に良い!」と言い切る       ことは出来ません。その理由は、上の「8」に書いた通り、全ての商品       を比較したデーターなど存在しませんし、アガリクスが何故良いのかと       いうことが全て解明されているわけでもない以上、「これが絶対」と       言い切れる根拠自体がないからです。    ですから、「公の場」であるこのメルマガの「紙上」では、「この商品       が良い!」という私の見解を書くことは控えさせていただきます。       もし、私の「個人的な見解」として、「この商品が良い!」というのを       お知になりたいという方がいらっしゃいましたら、どうぞ、メールにて       ご相談下さい。→ kenkodo@oregano.ocn.ne.jp 10.「おまけ(補足)」 以上で「免疫の話」は終わりです。   「これで終わり? でも、免疫で重要な働きをするはずの、NK(ナチュラル・   キラー)細胞の話が出てきていないよ!」とお思いの方もいらっしゃることと思   います。そこで、「おまけ(補足)」として、NK細胞についてお伝えします。 (1)キラーT細胞軍の勢力を増強(キラーT細胞の数を増やす)「仕組み」       は、・・・・・        1.マクロファージの細胞壁にある「Th1増産スイッチ」がON        2.マクロファージは、インターロイキン12を作る        3.すると、Th1が、キラーT細胞を増産        4.勢力を増強したキラーT細胞軍は、3つの方法でガン細胞を殺す       以上の4つのステップを踏んで、キラーT細胞の数は増えるのでした。    (2)上の「第2ステップ」のインターロイキン12は、NK(ナチュラル・       キラー)細胞も増産します。    (3)NK細胞は、「さすらいの殺し屋」です。つまり、第一・第二防衛軍の       どちらにも属さず(誰の命令を受けることなく)、単独で行動し、ガン       細胞やウイルスを見つけると、片っ端から攻撃する「ガン細胞の殺し屋」       です。 以上、2回に分けて、ガンを「退治」出来る(かも知れない)免疫学の話をして まいりました。 「わかりやすさを最優先」にまとめましたので、若干、科学的ではない表現も使用さ せていただきましたが、免疫について(その最先端の内容も含めて)、おおまかな ところはおわかりいただけたのではないかと思います。 これを書いている私自身、今更ながらのように「人体の不思議」には驚かされてい ます。 しかし、人体という精巧な「天の創造物」の防御システムを、これ以上狂わせない ようにしていくことが、これからの人類の課題でもあると言えるかもしれません。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ***************************************************************** 当メルマガ 薬剤師だから知っている。3分間の薬と健康の裏情報の目次 ☆過去に発行済みの内容です。 発行済みのメルマガは、当店ホームページからご覧頂けます(一部を除く)。     ↓ ↓ ↓ ↓ http://www3.ocn.ne.jp/~kenkodo/m-magazine.html 創刊号 リノール酸は、猛毒の油に変身する!! 2号 抗ガン剤。効く癌・効かない癌 3号 絶対にウソを付くような人ではない友人の勧めで買ったその商品。    でも、知らないうちに貴方は騙されているのかも!! 4号 「イワシの頭も信心から」。鰯は「どうでも良い物」の代表のよう    に言われますが、そんな鰯からアトピー・慢性湿疹の薬が出来まし    た!新発想が生み出した副作用の非常に少ない薬です。 5号 女性の髪は若さのシンボル。男性にとってフサフサの髪は「女性に    もてる」必須アイテム。大○製薬のリ○ップなんか目じゃない、男    性にも女性にも効く育毛剤があった!! 6号 太りにくく痩せやすい体質の作り方 7号 沖縄の長寿は、遺伝か環境か? 8号 高血圧の話し。3回シリーズの第1回目 9号 高血圧の話し。3回シリーズの第2回目 10号 高血圧の話し。3回シリーズの第3回目 11号 「身体のしくみ」━わかりやすさを最優先した場合、こんな内容     になります(厳密に言うと間違がった表現がありますが)。 12号 梅雨時は物が腐りやすい。我々の身体の中でも「腐る」という現     象が起きます。活性酸素の話。3回シリーズの1回目 13号 梅雨時は物が腐りやすい。我々の身体の中でも「腐る」という現     象が起きます。活性酸素の話。3回シリーズの2回目 14号 梅雨時は物が腐りやすい。我々の身体の中でも「腐る」という現     象が起きます。活性酸素の話。3回シリーズの3回目 15号 医食同源「クスリ」になる身近な食べ物/柿・ゴマ・ダイコン 16号 薬と食べ物の危険な「食べ合わせ」その1/解熱鎮痛剤とあんこ ★緊急報告「『にがり』取りすぎ健康被害の恐れ」 17号 薬と食べ物の危険な「食べ合わせ」その2/便秘薬と牛乳 18号 「葛根湯医者」はヤブ医者?それとも名医? 「葛根湯医者」に     学ぶ漢方のカゼ薬の上手な使い方。 19号 顔の汗を、即効で、引かせる方法 20号 【1】食品別、食中毒を起こさないための注意点      第1回 ハム・ソーセージ・自家製野菜などのビン詰め・な             れ寿司(魚を使って発酵させた保存食品)     【2】当店を訪れたお客様の話シリーズ。     第1回「臭わないにこしたことはない?」 21号 【1】食品別、食中毒を起こさないための注意点   第2回「牛肉・サラダ・和えもの・漬け物」 【2】「やせた男性は、ガンに注意」という記事が8月12日の日経新       聞に載りました。「疫学調査」の結果だそうです。       「疫学調査」って何? 疫病つまり伝染病の調査? 22号 【1】「寝る子(供)は育つ」、「寝る大人は美肌になる」     【2】ダイエットを科学する。「視線釘付け!魅力アップと華麗なる変 身をするためのダイエットの基礎知識」     4回シリーズの1回目−「『体脂肪率』の本当の意味」 23号 【1】薬と食べ物の危険な「食べ合わせ」           その3/風邪薬・解熱鎮痛薬と、アルコール(お酒)     【2】イボ痔又はキレ痔の方は必見−漢方薬で痔を治す方法 4回シリーズの一回目 「漢方の痔の飲み薬「レンシン」は、『どのような症状            だったら、早く効くか?良く効くか?』」 24号 【1】薬と食べ物の危険な「食べ合わせ」          その4/コーヒー・紅茶・日本茶と喘息の薬他     【2】ダイエットを科学する。「視線釘付け!魅力アップと華麗なる変 身をするためのダイエットの基礎知識」     4回シリーズの2回目         「寝る前の体重と、朝起き抜けの体重との差の意味するもの」 25号 【1】知ってて欲しい、「エイズ」の正しい基礎知識−第1回目     【2】イボ痔又はキレ痔の方は必見−漢方薬で痔を治す方法        4回シリーズの2回目         「『やったーっ! お尻スッキリ! 気分もスッキリ!』と         いう方のお話」 26号 【1】知ってて欲しい、「エイズ」の正しい基礎知識−第2回目     【2】ダイエットを科学する。「視線釘付け!魅力アップと華麗なる 変身をするためのダイエットの基礎知識」     4回シリーズの3回目         「マイク○ダ○エットの、より効果的な使い方」 27号 【1】知ってて欲しい、「エイズ」の正しい基礎知識−第3回目     【2】「イボ痔又はキレ痔の方は必見−漢方薬で痔を治す方法」       4回シリーズの3回目         「『激しい痛み』プラス『ひどい出血』という状態でも、          飲み薬『レンシン』は有効か?」 28号 【1】今話題のコエンザイムQ10。多種類が販売されています。 選択のポイントは何?     【2】ダイエットを科学する。「視線釘付け!魅力アップと華麗なる 変身をするためのダイエットの基礎知識」     4回シリーズの4回目         「痩せやすく、太りにくい体質を手に入れる方法」 29号 【1】糖尿病4回シリーズの第1回「糖尿病とは」     【2】「イボ痔又はキレ痔の方は必見−漢方薬で痔を治す方法」       4回シリーズの4回目 「便器が真っ赤になる!」そんなひどい症状の場合でも           レンシンは有効か? 30号 【1】今話題のコエンザイムQ10の働き         (1)コエンザイムQ10と老化         (2)コエンザイムQ10と美容     【2】糖尿病4回シリーズの第2回「糖尿病は、何故恐い?」 31号  糖尿病4回シリーズの第3回       「糖尿病は遺伝する−身内に糖尿病の人がいる方は要注意」 32号 【1】コエンザイムQ10の「効用」/その1回目     【2】糖尿病4回シリーズの最終回「糖尿病にならないための日常生活」 33号 「食物繊維の話−全く違う働きのある2種類の食物繊維」        2回シリーズの1回目「食物繊維とは」 34号 「食物繊維の話−全く違う働きのある2種類の食物繊維」        2回シリーズの2回目「食物繊維の上手な取り方」 35号 【1】コエンザイムQ10の「効用」/「愛用者の声」     【2】糖尿病に関してのご質問に答えて。          HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)とは? 36号 【1】肝炎の種類と予防法     【2】コエンザイムQ10に関するご質問にお答えして、          そもそも「コエンザイムQ10」って何? 37号 DNA鑑定とは? 臨時号 【1】訂正とお詫び 【2】血液製剤「フィブリノゲン」でC型肝炎の危険 38号 ペットと人間に共通の病気−その第1回      犬の75%、猫の97%が持っている(保菌している)パスツレラ菌 39号 お屠蘇(とそ)の話 40号 おせちの「栄養学」 41号 花粉症について−第一回「花粉症対策の2つの『すごい物』」 42号 死者14名、ノロウイルス大流行?! 43号 ノロウイルスに関連して、「ウイルスって、そもそも何?」の1回目 44号 ノロウイルスに関連して、「ウイルスって、そもそも何?」の2回目 45号 インフルエンザウイルスについて 46号 【1】鳥インフルエンザウイルス「人から人への感染する可能性が濃厚」     【2】コエンザイムQ10配合クリーム 47号 ガンを「退治」出来る(かも知れない)免疫学の話。その1回目 発行済みのメルマガは当店ホームページで公開中(一部を除く)です。     ↓ ↓ ↓ ↓ http://www3.ocn.ne.jp/~kenkodo/m-magazine.html ★今週の内容 48号 ガンを「退治」出来る(かも知れない)免疫学の話。その2回目 49号以降も、続々と発行します! kenkodo@oregano.ocn.ne.jp 発行済みのメルマガは当店ホームページで公開中(一部を除く)です。     ↓ ↓ ↓ ↓ http://www3.ocn.ne.jp/~kenkodo/m-magazine.html ー[プロフィール]ーーーーーーーーーーーーーーーーー[プロフィール]ー ■長澤 昭(ながさわ あきら)1952年 静岡県生まれ 1980年に薬局を創業。 2000年、毎日新聞「アミューズ」に、「漢方薬に詳しい薬局」として、 全国わずか35店のうちの1店として取り上げられる。 2001年、約300の病名・症状別の「病気別漢方選薬システム}を完 成させる。 2002年、現在は、当店HPにて公開中 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ------------------------------------------------------------- □登録/解除の方法      ↓ ↓ ↓ http://kenkodo.web.infoseek.co.jp/melmaga.html (E-Magazineからご購読の方はこのメルマガの一番下に解除フォーム有り) ------------------------------------------------------------- ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー □注意・免責事項 ◎一般の方向けの内容なので、厳密な医学用語は使用していません。医学 的な専門性から考えた場合、妥当でない表現あると思いますが、なるべく 平易な表現を使用するようにしてあります。 ◎個別の健康相談を行うものではありません。 ◎体の状態は個人によって異なっています。現在治療中の方はかかりつけ  の主治医と相談をしてください。 ◎ご自分の責任の範囲でご利用ください。記載内容を利用し生じた結果に  ついて、当方では責任がとれませんのでご了承ください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ========================================================== 薬剤師だから知っている。3分間の薬と健康の裏情報 発行者:漢方の健康堂薬局  発行責任者:長澤昭 http://www3.ocn.ne.jp/~kenkodo/ E-mail: kenkodo@oregano.ocn.ne.jp 「薬剤師だから知っている。3分間の薬と健康の裏情報」の本文は、 著作権により保護されています。 ただ、個人的にお友達に転送することは自由です。その場合、この メルマガの一部だけを転送するのではなくて、全文を転送していた だけると、うれしいです。よろしければ、お知り合いの知人、友人 に教えてあげてくださいね(商用の場合を除く)。 転載の場合はご一報ください。 ==========================================================